アンプ(amp)ってどういうもの?
アンプとはエレキギター用のスピーカーのことです。エレキギターはそのままの状態ではベンベケと非常に小さな音しか出ません。そのため大音量で鳴らした場合はアンプというエレキギター用のスピーカーを使って音を増幅させる必要があります。つまりエレキギターはアンプが存在して初めて楽器として成立してるといっても過言はありません。普段の練習でもアンプに繋いで音を出しながら練習していた人と使わなかった人とでは技量面で相当な差が生じてしまいます。アンプは大型なものからカバン程度の小型なものまで売られてるので、自分の住宅環境にあったアンプを一つ持っておきましょう。
アンプのメーカーについて
エレキギターのアンプにも有名メーカーというのが存在しています。まったくの無名メーカーのアンプでもそれなりに鳴ったりしますが、有名メーカーのはやはりサウンドのチューニングがかなり洗練されている傾向にあります。それでは代表的なメーカーを見てみましょう。
![]() |
■マーシャル
ギターアンプには真空管を使ったチューブアンプとトランジスタアンプの2種類に大別することができます。マーシャルのギターアンプは大型チューブアンプのパイオニア的存在でロックギタリスト御用達のギターアンプです。真空管独特の迫力のある抜けの良いディストレーションサウンドはデジタル時代の現在でも再現が困難だといわれています。 |
---|---|
![]() |
■メサブギー
マーシャルのライバル的存在のチューブアンプがメサブギーです。マーシャルのサウンドが乾いた抜けの良いサウンドだとしたらメサブギーのアンプは中低音に特徴のある生々しくも太いサウンドが特徴となります。ブリティッシュビートなど単音を太く鳴らしたいというミュージシャンに好まれているギターアンプです。 |
![]() |
■フェンダーツインアンプ
世界的に有名なギターアンプの一つがフェンダーツインアンプです。その昔フェンダーツインリバーブという歴史的なアンプがあったのですが、その復刻機がこのフェンダーツインアンプとなります。フェンダーのアンプはクリーンサウンドに定評があります。鋭くエッジの効いたサウンドも出せるためオールマイティなアンプとしてミュージシャンに愛用されています。 |
![]() |
■ローランド
国産アンプの代表選手がローランドです。トランジスタアンプを採用しており、クリーンサウンドで癖の少ないサウンドが特徴です。ローランドのアンプも多くのミュージシャンから支持を得ています。エフェクターの乗りも良く、チューブアンプに比べて丈夫で扱いやすいためスタジオにもよく置かれているアンプです。 |
コントロールパネルの基本的な見方
アンプには色々とメーターがあります。それぞれを調整することで自分好みの音を作ることが出来ます。
- high、low・・・インプットジャック、ここにギターシールドを挿し込む
- Gain・・・音の歪みを調節、Gainの代わりにDistrationと表記されているアンプもありますが同等の機能
- Master・・・ボリューム(音量)を調節
- EQコントロール・・・High(高音域)、Mid(中域)、Low(低音域)それぞれを調節することが可能
- ヘッドホンジャック・・・ここにヘッドホンを繋いでアンプのスピーカーからの音をカットして演奏する事が可能
- 電源スイッチ・・・電源を切るときは音量をゼロにしてから切る
アンプとエレキギターを繋げる時のルール
アンプとエレキを繋げるときは最低限注意しておきたいことがあります。下記まとめているのでおぼえておきましょう。
- エレキギターにシールドケーブルの片方を差しこむ
- アンプの電源がオフになってることを確認し、ゲインとマスターボリュームを0の位置にしておく
- シールドケーブルのもう片方をインプットジャックに差しこみ電源スイッチを入れる
- クリーントーンを作りたい場合はゲインは0のままにしてマスターボリュームを徐々に上げていく
- ディストレーションサウンドを作りたい場合はまずマスターを0にしておき、ゲインを10に上げる。 そして徐々にマスターボリュームを上げていき音を確認しながら好みのサウンドになるよう調節する
歌モノなんかはドンシャリ(Midを下げる)にしたり、ソロ部分は高音を上げたりするなど工夫してみよう。
アンプを扱う際の注意点
- 衝撃を与えないこと。アンプの上に重たいものを載せたりしないように。
- 水や飲み物をアンプの上に置かないこと。
- 感電事故を防ぐため改造などはしないこと。
- 放熱を妨げないためにもアンプの後は20センチくらい隙間をつくること。
- 電源オンオフ時には必ずゲイン、マスターボリュームをゼロにしておくこと。
アンプは精密機材です。粗い使い方は厳禁です。